比喩的な意味ではなく、物理的に傾いた台湾料理店へ。
静かに、テレサ・テンの唄が原曲で流れている。
この時世にカセットテープな上、リピート再生をし続けているが為に、既にテレサの歌声ではない様子。
店内は外と同じくらい冷えていて、従業員の気配すらしない。
階上にある厨房に向かって、来客の旨を自ら告げる。
こんにちはー。
・・・。
こんばんはー。
・・・。
せんざんこー。
・・・。
おねえさーん。
「はーい、いらしゃいませー」
女主人が階段を降りてくる。
センザンコウ辺りで降りてきてくれると大変愉快だったのだが。
女主人、カセットデッキ内にあるテープを他に交換するも、次もやはりテレサ・テン。
♪いーまーはーあーなたしかーあいせーないー♪ (台湾語)
幾つか品を注文する。
■水餃子
最近よく食べてる気がする。
肉と炭水化物なんて、爆弾でしかない。
■豆苗
えんどう豆の葉をにんにくで炒めただけの一品。
風味、食感は豆々しく、NGな人には薦めない。
■粽
思ったより大きく、ひとつでよかったと軽く後悔。
もう一品はここで断念。
紹興酒も一瓶飲み干し、もう喰えない。
朱塗りで木造の階段を降り、次へと移動します。
(了)
投稿者 yoshimori : January 17, 2008 11:59 PM