February 02, 2008

『此ノ胸ノ内、猛禽ルイ』

本日の予定が失意の中に脆くも消え失せ、不意に招かれて西麻布へ。

対馬の海底から引き揚げたという天然石で食材を焼いてくれるという。
卓上に並ぶは、醤油、ぽん酢、塩、レモン、柚子胡椒等と自由な味付け。

席に着くと、石が放つ遠赤外線で日焼けするんじゃないかと思うくらいに、肌を焦がすような熱量を浴びまくる。

ねえさん、とりあえず、生ビール。

■地鶏5種(腿、笹身、砂肝、セセリ、つくね)
「朝絞め地鶏」という大胆な表現に戦々恐々としつつも箸が進む。
竹筒からこそいだつくねが石で焼かれてゆく。

■魚介2種(子持ちししゃも、帆立)
網焼きとは違い、身を置き去りすることなく丸ごと持ってくの可。

■銀シャリ
熊本産の「七城米」を、竹炭を入れて一晩寝かせた水だけを用い、南部鉄の釜で炊くという。
これは、と箸が止まる。
白米だけでもりもりと喰える。

■鴨ロース
石で焼かれて脂流れゆく身にを振って山葵醤油で頂く。

■厚切りベーコン
つまみぐい的に素で食うも、表面をかりっとするまで焼くもよし。

■和牛ロース
黒毛和牛というが、もうカラダが受け付けなくなっている。
そろそろキャパ超えかとを飲み始める。

■森のキノコ(椎茸、エリンギ、えのき、舞茸)
既に満腹を通り越しているので、時間の経過とともにコメントが難しくなる。
あー、はいはい、キノコねキノコ、キノコとおりまーす。

渋谷まで歩けるだろうかとも考えるが、道中通過する青山霊園の暗闇っぷりに恐れをなし、右手を挙げてタクシーを拾うのだった。

(了)

投稿者 yoshimori : February 2, 2008 11:56 PM
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