職場で使用するバインダーを立てる為、左右にあるのは金属製のブックエンド。
ブックエンドとブックエンドの間で書類を整理しているんだか散らかしているんだか分からない男、その作業があまりに長いので、居ないものとして扱う。
「痛い」
あ、ごめんごめん、ブックエンドかと思った。
「それは人間的に薄っぺらいとかそういうことですか」
自虐的だなー、面白いけど。
「確かに、小学生の時のあだ名はブックエンドでしたよ」
君が言うと何処まで本気か分からんな。
「同窓会に行くと皆から『エンド、エンド』って今でも言われますね」
その辺は少し苦しいかな。
「やっぱり、頭が絶壁だからブックエンドなんだ!」
そこまで言うてない。
(了)
投稿者 yoshimori : February 29, 2008 11:59 PM