20080309 日中
東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ
「天神様」として知られる菅原兄さんが詠んだとされる梅の歌。
死後、怨霊として確固たるポジションを不動とした兄さんが京を追われて大宰府に左遷される直前の作という。
同じ春の花として咲く桜には死のイメージが付きまとうが、梅にはそれがない。
桜が大樹であるに比較すると、小粒感が否めないのが梅の印象だろうか。
於・有栖川宮記念公園
実はこの梅、バラ科サクラ属という。
「同じ穴の狢(むじな)」という間違った表現で茶でも濁すか。
(了)
投稿者 yoshimori : March 10, 2008 11:59 PM