May 01, 2008

『腿傷三寸肩八寸、指ハ九本ニ為リ掛カル』

よく電車の中で何かを読んでる方をお見掛けしますな。
書店名の入ったカバーの文庫本を読む人、買ったばっかりのDSの取説を読む人、スポーツ新聞を読んでる人の紙面を横から読む人、なんてぇ種々雑多にいましてねぇ。

シートに座って読んでる人てぇと、せいぜい背表紙っくらいにしか目に入りませんが、吊革に掴まって揺られながら背中を向けてる人なんてぇと、開いているページがよく見えたりします。

特に興味があって覗き込むなんてぇことはしませんがねぇ、うっかり目に入った文言てぇのが、

「なぎなた」

だったりしますとねぇ、とりあえず一歩退きまして、読み人の全体像を確認しますな。

孤独とネットの掲示板だけが友達のあぶねぇ感じ満載であれば即離れますし、金曜日には普通に友人と飲みに行くような風貌の方であれば害は無いってぇ判断で少し様子を見ますがねぇ、同じページに「なぎなたを持った半裸の女」のイラストを発見するってぇと、何だアキバ系かと残念な気持ちでいっぱいになりますな。

刃物女子なんてぇ、新しい萌えかもしれませんがねぇ、現実世界ではどう転んでも刃傷沙汰は免れませんなァ。

(了)

投稿者 yoshimori : May 1, 2008 11:59 PM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?