前日の残り物を一日かけて食す、ということは終日外出してないってことだね、って誰に確認してるんだかさっぱり分からんけど、まあ、天気だけは無駄に良くって、洗濯物もよく乾くし、布団も干し放題!なんてテンション上げても仕方が無いじゃないですか、と不意に我に返ることもありながら、エリンギを焼き、茄子を焼き、人参を焼き、ピーマンを焼き、玉葱も焼いちゃったりして、もう青いの赤いのばっかり根ばっかりキノコばっかりで飽きてるにも関わらず、レタスとキャベツががっさー余ってるのを発見してしまい、一蓮托生だ運命共同体だ連帯責任だと無理ぐりに焼いてしまい、それでも残ってたりもして、夕餉の具に加えてみたり、食べないのに炒めてみたり、やっぱり食べてみたりと、時間の経過と共に何かが壊れている壊れ始めていると気付き、嗚呼もう休みが終わってしまうんだ、今日が最後の休日なんだ、小学生の八月三十一日なんだと悟り、これまでの数日を振り返ってみようと目を閉じるとそのまま寝てしまったりしてさっぱり要領も得なければ、記憶なんて忘却の彼方に、カリフォルニアの青い空にだったりとかして、ひさびさオールディーズなんて聴いてるし、そういや今回は実家に地元に帰ってないけど、去年はどうしたっけとしばし悩んではみてもやはり思い出せなかったりして、とにもかくにも一歩も部屋から出ない休日をしさしぶりに、ひさしぶりに過ごしているなと、ただ過ぎてゆくのだなと、黙ってても流れてゆくのだなと、そういうことをおもってひとはいきているのだなきっとたぶんそうだということにきづくのだった。
(了)
投稿者 yoshimori : May 6, 2008 11:25 PM