メガネ同士、且つ上下関係の男ら、すれ違いざまに呼び掛けている様子。
「お前さ、ミドルネームなんだっけ?」
「いや、自分、ミドルネームは無いです」
「あれ? 無いの? じゃあ、いいや」
「そのままでいいです」
別にそういう文化圏の人々ではなく、出向先が大企業な為、社員数の多さから発生する、同姓同名の方々が持つメールアドレスの重複回避に起因して、ミドルネームを必要とするのだ。
事情を知らない頃に件の会話を耳にし、何か特別な団体に属さなければいけないのかなんて戦々恐々としたものだ。
かつて、地元にいた頃、隣接する市内の高校に知人がいて、聞けば、ミドルネームを持つ同級生がいるという。
「ほんとだってば」
何ていうの?
「ジッター」
何語?
「・・・さあ」
えー?
「お姉ちゃんもあるらしいよ」
何て?
「ミキッター」
?
何かがおかしいと気付いたのは、ずいぶん後になってからだ。
その同級生の名字、「花岡」という。
くだらねえ。
何かに気を取られている間に、時はずんずん過ぎてゆくのだなと思った。
(了)
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