もはや定例と化しつつある、新宿三丁目界隈での痛飲、二軒目からようやく夕食という運び。
紅で彩られた軒を潜り、北京語で迎えられる、二十二時。
※画像が無いのは、隣席に座る従業員全員が賄い食を突付き始めたせいです。
■水餃子
山東省の味という。
十は多いとし、半皿を頼む。
手で練られた皮が肉汁がっつりな具を包んで、山椒粉を加えた湯(タン)で餃子を茹で上げられて、卓上に並ぶ。
厚めの皮にじゅうしぃな肉、歯応えに酔う。
■合菜戴帽
和名を野菜の五目炒め卵焼きかけという。
喰うための手順をば。
①クレープ状の薄皮を掌に載せ、黒い甘味噌を皮の内側に塗布。
(思いのほか甘いんで少しでよろし)
②好みに合わせて刻み葱を加え、薄焼き玉子で包まれた五目野菜炒めをがっつり載せ薄皮で包む。
③薄皮を通して喰う野菜炒めは予想以上に熱いので、口内火傷した素人はここでこの一品が嫌いになる。
④慣れない関西弁を駆使して店長を呼び、くどくどとクレーム。
⑤示談金を渡されて次の店へ。
⑥以下、③から⑤を繰り返して、少しは名の知れたクレーマーとなってください。
台湾紹興酒が程よく廻ってきたところで、三軒目を目指し、ごちゃごちゃーごちゃごちゃーした通りを千鳥足でさまよいます。
(了)
投稿者 yoshimori : July 11, 2008 11:59 PM