December 02, 2008

◆『魚ガ骨ニ為ル日』

えー、毎度毎度のお運び様で有難う御座います。
めっきりお寒くなって参りまして、二度寝なんてぇのが定番となっております。
甘党に転向した身として、朝からシュガーベイビーな君とだけドーナツなんてんで、珈琲と共に頂きましてねぇ、少しだけの焦燥感と恐怖心に煽られまして、徒歩で向かう先はってぇと、中目黒で御座います。

中目黒落語会主催 『第九十三回 中目黒寄席』

二ツ目■瀧川 鯉橋 「時そば」
瀧川 鯉昇一門には江戸っ子が不在な為、鯉橋あにさんは越後は歯上越出身なんてんで、裏日本担当なんてぇ云いますな。
現在、沖縄地区が空いてると仰います。

サゲには鯉橋あにさんが幼少の頃に廃業したなんてぇ実家の屋号が登場致しましてねぇ、家業を継げなかった、否、噺家になってしまったルサンチマンなんでしょうなァ。

「この蕎麦屋が越後は直江津にゆきまして、来来軒というラーメン屋を始めます、時そばの一席で御座います」

真打■春風亭 柳好 「宿屋の富」

「文房具店さんの集まりからお呼びが掛かりましてねぇ、文具店向けの小咄を考えたンです。『トンボ何処行ったかねぇ』、『(手元を指差して)コクヨ』って、まー、全員三菱の方だったですけどね」

「赤坂御所で秋篠宮夫妻二人きり前で高座に上がらせてもらったことがあるンですが、・・・もう二度と演りたくないですねぇ」

お仲入りで御座います。

二ツ目■瀧川 鯉橋 「だくだく」

「だくだくっと血が流れたつもり」

真打■春風亭 柳好 「尻餅」

「後はおこわで頂きます」

これ大変な下根多なんですがねぇ、老若男女入り乱れた客席(とはいえほとんどが「老」)は沸いてましたなァ。

会場を後にしますってぇと、偶然にも駅前で久方振りにお会いした知人と合流しましてねぇ、串物片手に般若湯なんてぇ頂きましょうかねぇ。

(了)

投稿者 yoshimori : December 2, 2008 11:59 PM
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