今月からの新しい職場は、生命の危険がある上に重労働な現場という川越市民、ダイハードな環境から一日も早く脱出すべく、営業職への転属を待っているという。
「今日さ、吉祥寺でジーンズを買ったんだけど、これで今月文無し」
文無しって、まだ十日ですよ。
「で、相談なんだけど、この未使用のシューズを買ってくれないかな、と」
すげぇ、靴箱ごとバッグに入れてるから、他に何も入らない。(紙袋に入れればいいのに)
「"Paul Simith"のシューズって、サイズがSML表記なんだよね」
なるほど。
「たぶん、これは、えーと、M」
たぶんて。
「君、履けるって」
まだ、履くとも何も言ってないんですけど。
「まあまあ、履いてみて」
よっこらせ、と。少し大きいですね。
「靴下か中敷で何とかなるでしょう」
それは私が言うことですよ。
「ねぇ、それ、買った時はさぁ、xx円だったんだよぉ、一度も履いてないんだってばよぉ」
分かりましたよ。で、幾ら欲しいんだ。
「・・・xx円」
ほらよ。
「ありがとうございますッ」(土下座)
頑張れ、もうすぐ四十路の先輩!
不惑は惑い無しだぜ!
(了)
投稿者 yoshimori : December 10, 2008 11:13 PM