五月雨ってんですかねぇ、じっとりとまとわりつく一日で御座ンす。
お足元のお悪ィなかの芸事も悪かァねぇンですなァ。
下谷神社@稲荷町(東上野)
『第六回 柳噺研究会』で御座ィます
開口一番■五街道弥助 「素人鰻」
「前に回って、鰻に訊いてください」
真打■柳亭小燕枝 「花色木綿」
「トリの雲助師匠から連絡がありまして、これから三人で一時間半つないでくれと頼まれました。現在、ドトールで稽古中ということです」
『禁酒番屋』が収録された、五代目柳家小さんのレコードが、
「裏が『花色木綿』」
「何だィ、上手いねェ」
って師匠、自讃ですかィ。
真打■柳家小里ん 「宿屋の富」
他の噺家さんは、客が宿を訪れた「初日」からなんですがねぇ、小里ん師匠、「二十日滞在後」に宿屋の主人が客の元へ催促に参ります。
通常、客は「二階」に居るンですがねぇ、宿の主人は「一階」に臥せる客の布団を引っぺがしますな。
「ああ、旦那も下駄履いて寝てる」
お仲入りで御座ィます。
粋曲■柳家小菊
「梅は咲いたか」 ・・・ 麻雀用語の替え歌なんですがねぇ、
「麻雀のルールを何ひとつ知らないので、ドラクエのふっかつじゅもんみたいに意味の分からない単語の羅列です」
なんてぇ、年配の方にはまるで通じない説明をされてましたな。
「(曲名失念)」 ・・・ 江戸の祭を謡った内容ですな。
「明神の御祭礼」 ・・・ 「大津絵」の替え歌で御座ィます。
「都々逸」 ・・・ アンコ入りを含めまして三題。
「晴れて雲間に」 ・・・ 曲名はうろ覚えで。
「(館林茂林寺分福茶釜)狸」 ・・・ 曲中曲に「カチカチ山」も入ります。
トリ■五街道雲助 「おせつ徳三郎」
「刀屋だけのつもりだったンですがねぇ、小里んさんから『柳家では<刀屋>だけでは演らない』って云われまして、ドトールで稽古して参りました。序であります<花見小僧>を含めた通しで演らせて頂きます」
全体的な型は柳派も、サゲだけは師匠の先代馬生の其れで御座ンした。
「徳や、お前も御上がり」
これから上野まで歩くってぇと、脂ッぺぇのでペェイチ頂きやしょうかねぇ。
(了)
トリ@下谷神社
雲助師匠、九十分間の稽古場
研究会っておもしろそー。
しかし年齢層、結構上ですなぁ。
ねえさん、無沙汰しております。
文字通り「柳噺」ってんで、「柳派(柳家・柳亭)」の噺を流派違いの師匠も演ってますな。
ネットで検索もヒットしないくらいに地味な会でして、係の方に「次回はいつですか」と尋ねるも、首を傾げるばかりで、いっこうに要領を得ないンでさァね。
興味深い会がありましたらご一報をと願っておきます。
Posted by: 義之介 : May 28, 2009 12:02 AM