期せずして頂いた観覧券を握り締め、向かうは東銀座で御座ィます。
三階西列十四番より
<第一部>
「一、天保遊侠録(てんぽうゆうきょうろく)」 真山青果:作
勝小吉◆橋之助
松坂庄之助(小吉の甥)◆勘太郎
大久保上野介◆彌十郎
勝麟太郎◆宗生
井上角兵衛◆亀蔵
阿茶の局◆萬次郎
八重次◆扇雀
頃は幕末天保年間、無役御家人の小吉は向島の茶屋に上野介を招き、役を斡旋してもらおうと袖の下的な宴を催すが、その横柄さに耐えかねた小吉は上野介らの面前で啖呵を切ってしまい、場はぐずぐずに。
時代に逆行していると麟太郎に指摘されながらも、倅の為にと身を張る小吉の姿に涙する。
「二、六歌仙容彩(ろっかせんすがたのいろどり)」
僧正遍照・文屋康秀・在原業平・喜撰法師・大伴黒主◆三津五郎
小野小町◆福助
所化◆秀調
「遍照」
僧正遍照、僧でありながら小町を口説こうと迫るも、とくとくと諭されてすごすごと寺へ。
「文屋」
色事師文屋、軽快に御殿へ忍び入るも、官女らに阻まれ思い叶わず。
「業平」
色男の代名詞業平、あっさりと小町より袖にされる。
「喜撰」
東山を訪れた喜撰法師、祇園にいるお梶を口説くも、さっくりと振られ、迎えの所化どもとへらへら踊り去ってゆく。
「黒主」
黒主、「盗作」と小町を責めるが、小町より黒主が詠んだ歌は「天下横領の企て」と返される。
電光掲示板の表記は「あと256日」
ゆるゆると築地に向かいまさァ。
(了)
投稿者 yoshimori : August 18, 2009 11:59 PM