November 07, 2009

『ただしいしかくのたおしかた』

めをさますと、たしかにへやにいました。
すこしのあいだのきおくがありません。
たいしたことはないと、かこをふりかえらないことにします。

まとまったかずのさつをつかんでむなもとにねじこみます。
いちにまいはゆかにおちます。
かがんでひろうようなぶざまなまねはしません。

さんじゅうこうぞうのてつとびらをあけるまえに、こうしまどからそとをうかがいます。
いち、に、さん、すくなくともよにんの「しかく」がひそんでいるようです。
ふくすうのまちぶせにあうなんて、しょうがくせいいらいです。

もってもて。

へやにこもっててもしかたがないので、ひみつのるーとからそとへとだっしゅつします。
きぎょうひみつとみのほぜんのため、しょうさいはかたりません。

おれんじいろのあいしゃはすでにえんじんすたーとしています。
すばらしきえんかくそうさです。
ひだりがわからからだをすべらせてのりこむと、しかくのひとりがけはいにきづいたようです。

ばん

かわいたおとがかんせいなじゅうたくがいにひびきます。
いぬをさんぽにつれている「ろうば」のこしあたりにちゃくだんしたようです。
ろうばもまけてはいません。
いぬをかかえると、いちどかがんでつぎにたちあがったときには、しかくのふたりをすででもって「えきたいじょう」にかえていました。

たよりになるきんりんじゅうみんです。
すべてをろうばにまかせて、いちろ「なかめぐろ」をめざします。

「めぐろく」でのみっしょんをこなし、「しぶやく」にもどったころには、ひはくれていました。
ろうばのかつやくで、しかくにわずらわされることなくいちにちがおわったのです。

みなれないぶったいがろじょうにみえます。
ちかづいてみると、おちているのは「りーどせん」でした。
ろうばといぬをつなぐものです。
すばらしいふぁいとだったとろうばをめぎらい、ほめたたえたいのですが、あいにくろうばのしょざいをしりません。

しらないくらいがちょうどいいのかもしれません。

きのせいかもしれませんが、あたまとのどがいたいので、あたたかくしてはやくねようとおもいます。

いつかは、ぼうりょくのないまちにすみたいとねがいつつ、こんやはこれでよこになるとしましょう。

(おわり)

投稿者 yoshimori : November 7, 2009 11:59 PM
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