めをさますと、たしかにへやにいました。
すこしのあいだのきおくがありません。
たいしたことはないと、かこをふりかえらないことにします。
まとまったかずのさつをつかんでむなもとにねじこみます。
いちにまいはゆかにおちます。
かがんでひろうようなぶざまなまねはしません。
さんじゅうこうぞうのてつとびらをあけるまえに、こうしまどからそとをうかがいます。
いち、に、さん、すくなくともよにんの「しかく」がひそんでいるようです。
ふくすうのまちぶせにあうなんて、しょうがくせいいらいです。
もってもて。
へやにこもっててもしかたがないので、ひみつのるーとからそとへとだっしゅつします。
きぎょうひみつとみのほぜんのため、しょうさいはかたりません。
おれんじいろのあいしゃはすでにえんじんすたーとしています。
すばらしきえんかくそうさです。
ひだりがわからからだをすべらせてのりこむと、しかくのひとりがけはいにきづいたようです。
ばん
かわいたおとがかんせいなじゅうたくがいにひびきます。
いぬをさんぽにつれている「ろうば」のこしあたりにちゃくだんしたようです。
ろうばもまけてはいません。
いぬをかかえると、いちどかがんでつぎにたちあがったときには、しかくのふたりをすででもって「えきたいじょう」にかえていました。
たよりになるきんりんじゅうみんです。
すべてをろうばにまかせて、いちろ「なかめぐろ」をめざします。
「めぐろく」でのみっしょんをこなし、「しぶやく」にもどったころには、ひはくれていました。
ろうばのかつやくで、しかくにわずらわされることなくいちにちがおわったのです。
みなれないぶったいがろじょうにみえます。
ちかづいてみると、おちているのは「りーどせん」でした。
ろうばといぬをつなぐものです。
すばらしいふぁいとだったとろうばをめぎらい、ほめたたえたいのですが、あいにくろうばのしょざいをしりません。
しらないくらいがちょうどいいのかもしれません。
きのせいかもしれませんが、あたまとのどがいたいので、あたたかくしてはやくねようとおもいます。
いつかは、ぼうりょくのないまちにすみたいとねがいつつ、こんやはこれでよこになるとしましょう。
(おわり)
投稿者 yoshimori : November 7, 2009 11:59 PM