昨日の店、開いているようだ。
中に入り、壁の品書きを見て注文してみる。
「極辛ァ? 駄目だよ」
え? だって、メニューにありますよ。
「まずは中辛にしときなって」
ちゅうからぁ?
「うちのは殺傷能力あるからね」
ほんとですかー?
「やめときなって」
き、昨日、ほ北海道から東京に来たんです! おおお思い出にお願いします!
「遠いところからじゃァしょうがないねぇ。でも、ほんとに辛いよ」
じゃァ極辛で。
出てきた品は、廃墟にて風雪に晒された鉄骨から噴き出た錆の如き色。
たべもの?
文字通り辛うじて完食。
開いた毛穴と噴き出た汗が一日中止まらない。
彼らの出口が心配。(下品)
(了)
<お詫びと訂正>
実は「中辛」でいっぱいいっぱいでした。
神が見えた気がします。
訂正をもってお詫びと替えさせていただきます。(涙)