しっととよくぼうがうずまく、だいとかい・とうきょうです。
まちのいるみねーしょんはきらきらとかがやいていますが、しょうぎょうしゅぎにおどらされたつくりものにすぎません。
おんなのひとがおとこのひとのうでにぶらさがっているふうけいがよくみられるきせつです。
つがいども、つうこうにんのじゃまをしちゃいけないよ。
ぽけっとのなかには、がいこくのこぜにしかありません。
なにかをたべなければいけない、とのれんをくぐると、いすのないみせのなか、せなかをまるめたおとこのひとたちがすとろーくのみじかいうでとはしでそばをたぐっています。
にせのこぜにをしはらい、あたたかいそばをたのみます。
たくじょうのしちみどうがらしをからになるまでふりつづけ、どんぶりをまっかにそめてゆきます。
まっかなつゆさえのみほし、みせからでることにします。
くらいめをしたおとこのひとたちがあしばやにえきへとむかいます。
あわれんだひとみで、かれらをみおくります。
かみのしてんになると、すべてのひとびとがあわれなこひつじなのです。
かんばんもなく、いりぐちのくらいみせをみつけました。
まだみせにはいっていないのに、ふのおーらをはだでかんじます。
ここはあぶない。
しかし、かみのしてんですくわなければいけない、とかいだんをおりてゆきます。
よそうどおり、じごくえずをみているようでした。
めにゅーには、かなしみ、こどく、えんざいというなのかくてるがならびます。
あぶないどころか、やばいです。
うっかりとびこんできたつがいどもは、ふのちからにまけてそうそうにでてゆきます。
ひとりではいってきてしまったおんなのひとは、ばのくうきにたえきれず、そのばでなきくずれ、どうこくしています。
かかりのひとがきょうせいてきにれんこうしてゆきます。
さいれんのおとがおくざかってゆきます。
もうすぐだ、とだれかがつぶやき、かうんとだうんがはじまります。
ごー、よん、さん、にー、いち・・・、
そのあとのすうじとたんごをはっすることなく、すうにんのおとこのひとはくだけちりました。
みせのひとはだまったまま、それらのかけらをひろいあつめます。
まいとしこうなんですよ、とみせのひとはちからのないえがおをみせました。
きみにさちあれ、みせのひとにしゅくふくを。
ぼくはかけらにならなかったことをかんしゃしながら、いえにかえるのでした。
(おわり)
投稿者 yoshimori : December 24, 2009 11:59 PM