『二月下席~甘藷節』
序、
酉ィはさんだその斜で、ろうす弄すと榊振り、紀州三度の金飛脚、搾り搾られ早十年、一度は迷った冥府魔道、ここらで候そろそろぉ、あ、神頼み~。
「お前さんの云うことが、百にひとつも分からないよ」
二、
浪ィ嫌えば渇く血で、桂皮籐穂腐れも顧みず、我が民さえも従えて、一筆啓上申し上げ、消えた先にはとんと取り、臓もはらわた胸三寸、斬られ斬られて華三条、伝家の宝刀、あ、抜きゃァがれー。
「あーいー」
(幕)
投稿者 yoshimori : February 26, 2010 11:59 PM