花の香が匂う季節になりましたな。
あたしんちの最寄の駅舎の植え込みにはってぇと、白を基調とした花弁の内に、雌ァ淡い紅色を、雄ァ黄色をつけた沈丁花(じんちょうげ)が毎年咲きまして、春の訪れが何とかなんてぇよりも、春の色に狂う香を漂わせております。
赤く丸い実がなるってんですがねぇ、これが毒ってんですから、綺麗な花には何とやらなんてんで、よくできたもんですな。
歳時記によりますってぇと、春の季語なんてんで、風流を嗜む心持ちにもなりましたがねぇ、同時に『じんじろげ』なんてぇ古い珍歌を思い出しまして、脳内MP3の雑念を追い払うのに時間を割かれます。
調べてみると、一九六一年のリリースなんてぇ云いますな。
あたしゃァいったい幾つになるんでしょうかねぇ。
着地点もぐずぐずなまま、お後と交代で御座ィます。
(了)
投稿者 yoshimori : March 1, 2010 11:59 PM