モーニングアタックを受けている、と云ったら耳慣れない自分には何か隠微な響きも含んでると妄想がちだが、寝てる間に吸い込んだ花粉が朝の目覚めと同時に症状を劇的に花開かせる花粉症なんてつまらない現代病にやられっぱなしで、病理学的に云うと、セイタカアワダチソウとかブタクサ、スギにヒノキにシラカンバの所為にしてしまうのだが、実はセイタカアワダチソウには花粉を飛散させる能力は無く、俗名がブタクサだったばっかりに、悪もんにされちゃァたンまらねぇってわけで、セイタカアワダチソウは虫で花粉を運ぶから、人の鼻腔には入り難い入り辛い這入り逝けないから、どうか皆さん、セイタカアワダチソウを憎まないでください、セイタカアワダチソウはそういうのじゃありません、と声高に訴えても、やはり花の所為で鼻から洟は止まらないのは明らかで、ただただ連続するくしゃみに脳を揺す振られたドランカー同然に、手に紙ィ持って室内を徘徊するしかないのだった。
(了)
投稿者 yoshimori : March 2, 2010 11:59 PM