『三月上席~沈香丁子』
戦前の歌人、若山牧水は酒豪だったという。
宮崎で生まれ、沼津が終焉の地となった。
死因は矢張り痛飲が祟ったが故の肝硬変である。
猛暑の最中にに逝ってしまったが、遺体は傷まず腐臭もしなかった為、
「生きたままアルコール漬けになったのでは」
と医師に云わしめたという。
とまあ、そんな牧水の前振りは全く関係無いので御座んすが、沈丁花の香から紡ぎ出す歌もありまさァ。
沈丁花みだれて咲ける森にゆき わが恋人は死になむといふ
若山牧水
(了)
投稿者 yoshimori : March 8, 2010 11:59 PM