<11:12:34 April 15th 2010>
昼というにはまだ早い時間、店内の灯りは消えている。
北京生まれの小姐(シャオチェ)は奥の自宅に引っ込んでおり、厨房には台湾から来たというコックひとりしかいない。
以前は韓国人コックが在籍しており、炸醤麺(ジャージャーメン、ハングル読みは「チャジャンミョン」)には定評があったという。
醤油麺+水餃子
で、あくる日、つまり今日、炸醤麺が食べたくなるかというと、そうではなく、重く別の品で昼餉を済ませ、定刻に終えて家路を急ぐ。
立ち寄った小料理店で、目板鰈と赤海鞘(ホヤ)の塩辛で熱燗を二合ばかりいただき、ほろ酔い加減で席を立つ。
そうやっていつも炸醤麺を先延ばしにするのだ。
(了)
投稿者 yoshimori : April 16, 2010 11:59 PM