May 11, 2010

『五月中席(初日)~銘草舘』

<むくみのこと>

「浮腫み」と書くと、外科的に切除しなくちゃと物騒な雰囲気を醸し出すが、
「むくみちゃん」と優しく呼び掛けると、百年も馴染んだ飼い犬のような響きがあるから不思議だ。
しかも雌犬

両脚にまとわり付いて離れないむくみちゃん頼むから歩きづらいから離れておくれ


<ささみのこと>

「笹身」と書くと、鋭い葉で指が切れてしまいそうな険のある感が否めないが、
「ささみさん」と親しみを込めて呼ぶと、下宿先に居る年若くして夫を亡くした未亡人的な雰囲気があり、痩身で色白、目は切れ長、少しの翳りと憂い、現在フリーであることを武器に、彼女の第二の人生が始まる気がするから嬉し愉しい。

昼時にはよくお会いするささみさん、その淡白な感じが堪りませんな。

(了)

投稿者 yoshimori : May 11, 2010 11:59 PM
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