June 11, 2010

『六月中席(初日)~雫菜』

夕刻、予定もなく新宿区へと向かう。
降りた駅周辺にすら目的もないまま、隣駅までとそぞろ歩く。

kansen-en_02.jpg
甘泉園@西早稲田

徳川家御三卿、清水家下屋敷跡地という。

kansen-en_03.jpgkansen-en_04.jpg

kansen-en_01.jpg
すっぽん

注意を促す看板には、鼈(すっぽん)が住むとある。
気を付けねばなるまい。

西へ西へと歩き、人で賑わう繁華街へ。
とまでは云わないが、外気に触れる空間を求めて間口の広い店に入り、入口付近に座る。
店から見える通りには、人がを成している。
開店記念として、肉がっつりな丼が100円で提供されるという。
その行列の真横には、「萌え」を前面に押し出した風俗店の入口があり、さぞかし営業に障りがあるのだろうと同情も禁じ得ない

"ficoïde glaciale"(フィコイド・グラシアル)をいただく。
フランス語で「冷たい何とか」。
何故かフィコイドが訳せず、調べようもないので、このままで容赦願いたい。
別名、"Glacier Lettuce"ともいう。
これは訳せる、「氷のレタス」だ。

緑色の葉の形状はひねくれたルッコラにも似るが、重量感があり肉厚である。
葉と茎には、朝露にも似た気泡が見えるのだが、実はこの気泡、その植物の特性として、表皮で隔離された塩分という。
この塩分を含んだ気泡、水滴が凍ったように見えることから、アイスプラントと呼ばれる。
生で食すとわずかに塩気があり、さくさくしゃきしゃきとも表現できない、今まで口にしたことのない食感
フリットでいただくと、生食での印象は薄れてしまうのは残念ではあるが、これはこれでよろしいかと

次の店へと移動。
次の店へと移動。
次の店へと移動。

そんなつもりじゃなかったのにぃそんな子じゃないのにぃ、とは満場一致の意見ではあるが、今週も今週で朝方に麺を啜り込むという、決して褒められない行為に手を染めるのだった

(了)

(0621工期満了)

投稿者 yoshimori : June 11, 2010 11:59 PM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?