June 28, 2010

『六月下席~轢キ音(ひきね)』

世間的に難易度の高い環境でも熟睡可能というのは、良い意味での特異体質と信じてきた。
リクライニングの意味すら考えさせられる背もたれの倒れないほぼ背骨まっつぐ系で硬い長距離バスの座席、興味の持てないJ-ROCK系ミュージシャンが爆音で演奏するライヴ会場に仮設置されたパイプ椅子席、極寒の地にたたずむ公衆電話ボックス、雨がそぼ降る自宅テラスの人工芝、等々と挙げれば枚挙に暇が無い。

眠れない、とはこんなにもつらいものか
たった一晩とはいえ、背中が痛くて困る畑の住人になる。

調べてみると、原因としては考えられるのは、
・骨や筋肉、靭帯の異常
・脊髄や神経の異常
・内臓の疾患

とまあ、脅かすには立派な語群ばかり。

寄る年波からして、内臓の疾患が気になるところ。
羅列するだけで気が滅入ってくる

心筋梗塞、胸膜炎、狭心症、大動脈炎症候群、解離性大動脈瘤

とりわけ深刻度の高い心筋梗塞は、喫煙者が罹患しやすいというのでまた萎え萎え
痛みの表現が惨(むご)たらしくて、
「背中から前胸部に何かが走り抜けたような痛み」
「背中に焼き鏝(ごて)を当てられたような痛み」

どれも経験が皆無だから、その衝撃に耐えられる自信も無いのだ。

一方、解離性大動脈瘤は、
1.急に胸や鳩尾(みぞおち)が痛み出し
2.痛みは腹部中央、背中中央や腰に移動し
3.血管が破裂

するという。

・・・。
書いてるだけで、具合が悪くなる気がする。
これは背中スタートじゃないから、違うと言い切れる、かもしれない、たぶん

そして今、昨日まで無かったはずの痣(あざ)を右腕に見つける
夜中、眠っている間に大暴れした挙句の結果的に自傷な打撲だったら安心するのだが、それはそれで何処か神経系に問題がありそうな気もするのだ。

(了)

投稿者 yoshimori : June 28, 2010 11:59 PM
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