ごく近所に、ファラフェル専門店があるという。
この店、最近新規オープンしたのは気付いていたのだが、こぎれいでこじゃれた外観がいかにもなので、オーガニック信者の為の禁煙系おされカフェと思い込み、店内の様子を伺うこともなかった。
しかも、店名を表すべき看板らしき表示も無いのだ。
しゃれおつ
路面店であり、路上に面した側は全面硝子張りで採光具合はルクス的に高く、明るい店内には石タイルが敷き詰められた床、大理石な装いカウンターがあるだけで、厨房は外から覗かれ放題になっている。
ファラフェルとは雑に述べると、東地中海沿岸、アラビア半島南部、イランまでの地域で食されている、潰し豆に香辛料を混ぜ込んだ揚げ物である。
今回はファラフェルをピタでサンドした品を頼んでみる。
"Falafel sand (Full)"
ぶったぎり
当店のレシピは不明だが、食して反芻して判断すると特徴は以下の通り。
・ファラフェル ・・・ 原料が「ひよこ豆」だけなのか「空豆」だけなのかブレンドなのかは不明
・ピタ ・・・ 小麦粉とイースト菌から成る、中がポケット状に空洞化したパン (イスラエル、欧米)
・フムス ・・・ 黄色のドレッシングはおそらく「ひよこ豆」のペースト (イスラエル)
※ただし、ペーストには緑色要素も含まれている気がして、その正体は「空豆」なのではないかと思われ、その場合はシリア、レバノン風という
・タヒーニ ・・・ 前述のフムス以外にベジーに掛け回されているのは胡麻のペースト (イスラエル)
・ベジー ・・・ トマト、胡瓜 (イスラエル)
イタリアンパセリ、赤蕪、胡瓜のピクルス (シリア、レバノン)
アヴォカド、茄子 (ルーツ不明)
ユダヤ人もアラブ人も同じ食材で同じ作り方で同じ食べ方で食すファラフェル、些細なすれ違いで残念な結果を残すのは、男女だけではないのだ。
(了)
(0707工期満了)
投稿者 yoshimori : July 4, 2010 11:59 PM