鳥居坂下にある店の暖簾をくぐる。
この店にしては客が定数を満たしていないと見えた。
名前を告げると、カウンターへと通される。
空いている卓上に目をやると、既に箸と箸置き、小皿の類が人数分セットされている様子。
予約での潜在的満席のようだ。
◆冷や(特別本醸造 秘幻、xxxx=銘柄失念)
◆突き出し(茄子の煮びたし、筍と鶏そぼろ、鰺の南蛮漬け)
◆鰯、初鰹の造り
◆久世茄子焼き
◆つくね、黒七味
◆白とうもろこし(茹で)
気が付けば、座席は全て埋まっており、次から次へと訪れる客を門前払い。
その間、予約はできないだろうかという内容の電話が鳴る度に端から断っているのだ。
何故か厨房内のカセットコンロ上の鉄板で焼かれている豚肉。
その漂う香りからイベリコ豚と分かるのだが、メニューには「焼きしゃぶ」という名があり、その調理過程からは「しゃぶ」要素がさっぱり見い出せない。
卓上にて客に焼かせないのは、長っちりに長居させない策なのだろうか。
程好いほろ酔い加減にて次に移動します。
(了)
投稿者 yoshimori : July 13, 2010 11:59 PM