ペルーな煮込み料理があるという。
その名もアヒ・デ・ガジーナ。
ただし、今回は本来のレシピを簡略化し、調理工程も使用食材も変更。
「アヒ・デ・ガジーナ風鶏肉の煮込み」である。
以下はその対比。
<アヒ・デ・ガジーナ "Aji de Gallina">
◆鶏もも肉
◆米
■玉葱
◆人参
◆じゃが芋
◆赤ピーマン
◆グリーンピース
■にんにく
■パルメザンチーズ
◆牛乳に浸した食パン、クラッカー
◆アヒ・アマリージョ(黄色唐辛子=イエローホットペッパー)
◆胡桃
◆クミン
◆オレガノ
<アヒ・デ・ガジーナ風鶏肉の煮込み>
◆鶏むね肉
■玉葱
■にんにく
■パルメザンチーズ
■牛乳
◆サルサ・ロハ "Salsa roja"(赤いラテン系調味料)
(トマト、玉葱、トマトピューレ、ブラックビーン、とうもろこし、ハラペーニョ、ファイアローストトマト、砂糖、蒸留酢、塩、乾燥にんにく、コリアンダー、チポレ=燻製唐辛子)
レシピは割愛させてもらおう。
これだけ食材が異なるとなると、本家との対比が難しいから。
完成品、本来はイエローホットペッパー色になるのだが、サルサ使用の為に赤一色である。
正にサルサ頼みの一品。
米の代用として、バタールやチャパティを浸していただく。
オリジナルの品はその食材から食事に他ならないが、後者は完璧にアテである。
少量でも酒はずんずくと進むのだ。
アヒとは唐辛子と理解しているのだが、はてガジーナとは何だろう。
後で知ることになるのだが、ガジーナとは中国語で「老母鶏」と書き、読んで字の如く「加齢により産卵が困難になった雌鳥」を指すという。
なるほど、ペルー流「冷蔵庫の中身をやっつける一品」だったかとはたと膝を打つ。
ラテンにおける残り物とは、鶏舎の隅でうずくまる老鶏も含むのだ。
(了)
追記:
<ほぼほぼなすづくし>
◆米茄子のピューレ“ババガヌーシュ” Baba Ganoush (Eggplant Paste)
◆丸茄子とモッツァレラ フルーツトマトのミルフィーユ ガルム風味 Eggplant and Mozzarella Mille-Feuille with Garum Flavoured Tomatoes
◆網焼き(骨付きラム肉、エリンギ、椎茸、平岡さんちの茄子=京都産)