October 01, 2010

『十月上席(初日)~内藤新宿行雲流水』

飲んだくれに週末も平日も昼も夜もないのだが、当日の金曜に何んんんにも予定がなく目的地も定めず電車に乗っている。
丸い緑の山手線である。

新宿で降り、三丁目まで歩く。
はたと思い立ち、目的の店を目指すが已んぬる哉、金曜なのに"shattered "である。
告知的な文面すら貼られておらず、マスターがひとりで切り盛りしている店なので、子を想う母親の心境で杞憂してみたりもする。

二丁目に立ち寄る。
蕎麦を手繰りたいわけでもないのに蕎麦屋の暖簾をくぐる。
突き出された揚げ蕎麦をあてに瓶麦酒を手酌で飲んでいる。
揚げ蕎麦とは、手打ち蕎麦の端切れを揚げたものでスナックに近しい。
揚げ蕎麦の器を空にし、続けて古漬熱燗とまでには至らず撤収。
会計時に従業員から「え? 何、ビールだけ?」と卓上の器を覗かれながらも店を後にする。

新宿通り大木戸門方面へと歩く。
杉大門通りにある店の暖簾をくぐる。
L字のカウンターだけの店である。
風格のある木製の品書きの下には墨で直書きの価格表があったが、上ッ面に貼り付けられたベージュ色の用紙にて訂正されているのが少し物悲しい。
雲呑麺を頼む。
ざっくりと表現すると古き良き支那そばライクな風味なのだが、一口毎に一種独特な後味を残し、それの正体が何なのかは分からない。
後で知ることになるのだが、反対派はそれを「酸味」と酷評し、肯定派は独特な風味そのものについては一切触れないという対極な評が見られた。

新宿通りに再び立ち戻ったところで、丁度時間となりましてお後と交代で御座ィます。

(了)

投稿者 yoshimori : October 1, 2010 11:59 PM
コメント

So not really on the same topic as your post, but I found this today and I just can't resist sharing. Mrs. Agathe’s dishwasher quit working so she called a repairman. Since she had to go to work the next day, she told him, “I’ll leave the key under the mat. Fix the dishwasher, leave the bill on the counter, and I’ll mail you the check. Oh, and by the way…don’t worry about my Doberman. He won’t bother you. But, whatever you do, do NOT under ANY circumstances talk to my parrot!” When the repairman arrived at Mrs. Agathe’s apartment the next day, he discovered the biggest and meanest looking Doberman he had ever seen. But just as she had said, the dog simply laid there on the carpet, watching the repairman go about his business. However, the whole time the parrot drove him nuts with his incessant cursing, yelling and name-calling. Finally the repairman couldn’t contain himself any longer and yelled, “Shut up, you stupid ugly bird!” To which the parrot replied, “Get him, Spike!”

Posted by: Online Banking Guide : October 19, 2010 08:52 AM
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?