<20101027現在、加筆・訂正・画像準備中>
前日の痛飲が崇りまくりで目覚めた10時15分。
昨日に引き続き、父との会食二日目である。
元町・中華街駅に12時待ち合わせという高いハードルを超えるべく身支度に余念がない。
それでも11時20分発、東急東横線みなとみらい行きに飛び乗る。
隣席には母と娘が仲良く並んでいる。
着用するサングラスが珍しいのか、値踏みでもするかのように女児よりガン見される三十六歳。
やがて飽きたのか、母親に向かって子どもらしい視点で将来の展望を語り始める。
「あたしね、おおきくなったらね、めがねするの」
「あら、どうしてなの」
「かわいいからー」
そうかな。(おまえぢゃない)
12時、父と合流。
臺灣料理店を求めて中華街を彷徨い歩く。
世間では尖閣諸島があれだというのに、大通りは物凄い混雑である。
(画像準備中)
横浜中華街 関帝廟@横浜市中区山下町
廟と隣接する中華学校では中国獅子舞(舞獅 "wǔshī")の練習が行われている様子。
いたいけな少年達を盗撮していると勘繰られても困るので、撮影は止して眺めるだけにしておく。
学校とは逆隣に目指すべき臺灣料理店を発見。
・・・その佇まい加減は観光客を排除して止まない。
曇り硝子の引き戸を開けて店内へ。
菜食主義な客にも対応可能という店ながら、決してこぎれいとは呼べない店内である。
「大川です、三本川の」と名乗る臺灣系の店主は品名を言い立てては「超美味しいよ」と繰り返すばかりだ。
奥の席では菜食主義と名乗り出た夫婦相手に不思議なトークを繰り広げている様子。
「大根餅、超美味しいよ」
「じゃあそれください」
「終わっちゃいました」
ってなんだそりゃ、まだ12時過ぎだぞ。しかも自分で振っといて。
そういう店主に踊らされまいとまずはと国産瓶啤酒を。
◇水餃子 ・・・ 醤油、辣油要らず。酢だけでもいける。
◇香腸(腸詰) ・・・ 刻み葱、豆板醤が付く。「あなただけに特別ににんにく」と添えられる。何故かしら。
◇空芯菜炒め ・・・ 焦げたにんにくだけが緑色以外の唯一の彩り。
(画像準備中)
臺灣麻醤麺
ほどよく茹でられた青菜ともやしに芝麻醤(ヅウマアジャン)が平打ち麺によく絡む。
芝麻醤とは、練り胡麻を植物性油で溶いて伸ばしたものという。
少し甘いかな。
山下公園まで歩き、水上バスに乗って横浜まで。
乗り込んだのは「鱸(スズキ)」の名を冠する水上バスで、やたらと低い橋梁をふたつばかりくぐる為、低船高である。
集中豪雨に拠る増水時には橋梁に衝突するのではないかと老婆心的に杞憂する。
横浜駅東口より東横線に連絡。
一時帰宅し家事を済ませる。
・・・数時間経過。
夕餉は新宿三丁目にある貝料理専門店である。
貝毒にやられるのも厭わないと上がり込む六畳一間の小上がり。
まずはと辛丹波(兵庫・丹波)を冷酒で。
<突き出し>
◇蛤の吸い物
◇小松菜お浸しと小柱の鱈子和え
(画像準備中)
<刺身盛り合わせ>
◇牡蠣 ・・・ 檸檬でいただく。
◇赤貝
◇帆立
◇青柳
◇蝦夷法螺(ツブガイ)
◇石垣貝(イシカゲ)
◇鳥貝
◇平貝(タイラギ)
◇栄螺 ・・・ こりこり。
◇鮑 ・・・ さらにこりこり。
◇海鞘
菊正宗(神戸・灘)を熱燗で。
(画像準備中)
<昆布焼き>
◇牡蠣
◇蛤 ・・・ 本日は鹿島産である。
◇板屋貝
◇鮑
◇北寄貝
◇海松貝(ミルガイ)
五橋(山口・岩国)を熱燗で。
<一品料理>
◇小柱揚げ餃子
◇味噌玉焼き
◇おじや ・・・ 40分要するという炊込み貝飯が終了の為。
創作料理に使われがちな「とびっこ」、実は飛魚の魚卵の塩漬けと知る。
凡その想像はしていたが、好んで口にするわけでもないので知らずに過ごしていた。
貝料理専門店従業員より教えられるとびっこ。
名前を評して「そのまんまですね」とはその通りである。
よく聞けば「さっきWikipediaで調べました」との回答。
・・・。
外部記憶に頼るのは現代人の功罪であるとして今宵は此処迄と既に立て掛けてある暖簾を横目に店を出るのだ。
(未完)
投稿者 yoshimori : October 23, 2010 11:59 PM