October 27, 2010

『十月下席~青い空』

近くに居ながら遠いという関係性を維持するのは容易い、自らの意思で係わり合いを避け続ければよいのだ。

やんごとなき事情から千代田区にあるタイ料理店に来ている。
自分を含め男女七人の中、顔見知りなのは約半数である。
初めて見る顔も居る。
そしてこれは男女が出会ったりくっ付いたり別れたりぐずぐずしたり給湯室での欠席裁判から同居中に刃傷沙汰やがて訴訟にリアル裁判とかそういう展開になるような類の会ではないのだ。

とにかく酒だ。
まずは生ビールをいただこうか。
次はタイ産ビール、チャーンを。
果てにはメコンウヰスキー。

タイには過去に19回渡航したという、里帰りなのかテロリストなのか分からない猛者がフードのオーダーを一手に引き受けている様子。
メニューに類する文字を一切見ていない為、情報が正しいかは不明だが、曖昧ながらに列記しておく。

◇ソムタム ・・・ 青いパパイヤのサラダ。かなり辛い。
◇タイ風生春巻 ・・・ どうやったらこうきれいな切り口になるのだろうか。辛味だれで食す。
◇豚肉炒め ・・・ にんにくスライスも添えられるが、既に肉がガーリック。
◇空芯菜炒め ・・・ 本日いちばんの辛さ。タイ通も避けてた。
◇グリーンカレー ・・・ スープのみ。海老が四匹入る。もちろんバトルに。
◇タイ風炒飯 ・・・ 唯一の薄味。
◇粳米 ・・・ 籐の器にラップで包まれている。カレーと食すべきだったかしら。

ほどよく飲んだくれて解散。
他六人はまっつぐ帰るというので、駅には向かわずにあたしはここらでどろんしますわ。

(了)

投稿者 yoshimori : October 27, 2010 11:59 PM
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