November 01, 2010

『十一月上席(初日)~婆娑羅』

痛飲、あいや、通院の為に早退する。
東急田園都市線に乗る。
病院に到着。
月が替わったので診察券と共に保険証を提出。
待つ。
文庫本を開く。
二秒で眠くなる。
少し寝てしまう。
スピーカー越しに名前をフルネームで呼ばれる。
診察室の扉を開ける。
くるくる廻る風な椅子に座る。
ドクターの顔色はさっぱり伺えない。
結果発表~、どんどんどんどんどんと。(溜め息)
「えーと、良性です」
なるほど。
良性ながらにも別の病院を紹介され、云われるがままに予約する。
支払いを済ませ、夕闇迫る外へと出る。
へと向かう。
もう二度と此の地は踏むまい。
そそくさと立ち去ろう。
とはいえ、幾分か空腹である。
想い出にでも手繰って帰るとしよう。
歩く。
絵入りの看板が目に付く。
大牟田とある。
何処だ。
九州は福岡の南部という。
患った内臓に豚骨は重い。
が、今日ぐらいはよかろう。
暖簾をくぐる。
頼む。
品が出てくる。
・・・二秒で後悔する。
それでも完食
帰ろう。
もう二度と此の地を踏む事もあるまいと改めて心に誓うのだ。

(了)

投稿者 yoshimori : November 1, 2010 11:59 PM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?