<20101227現在、加筆・訂正・画像準備中>
廊下寄りのベッドの為、天候は確認できず。
たぶん晴れ。
06:00 起床
07:00 服用(消化管運動機能改善剤ガスモチン、1錠)
08:00 飲用(経口腸管洗浄剤ニフレック2ℓ)
上記洗浄剤を二時間以内に飲み干せという。
拷問は既に始まっているのだ。
無味無臭の上に重い液体で容易には食道を通らない。
08:00 採血
10:30 完飲(規定時間三十分超過)
10:45 点滴(糖質・電解質ポタコールR輸液500ml、アドナ注・静脈用25mg)
『内田百閒集成 (12) 爆撃調査団』 内田百閒、読了。
独逸文学者、高橋義孝による百閒人物評、「くそじじい」が秀逸である。
百閒とタクシーに同乗した義孝は運賃を安く済ませる為に運転手に対し近道するよう命ずるが、百閒は「僕は天皇皇后両陛下のお通り遊ばされた道以外は通りたくないね」と大通りを走らせて遠回りさせるのだ、車代の支払いは義孝と知っているのに。
まったくもって「くそじじい」である。
此の間、六度に渡ってガートル台を連れて個室に閉じ篭る。
針の角度次第では左手が痺れたりもする。
16:00 検査
不意に現れた看護師より車椅子に乗せられると「じゃァ検査しましょうねー」と騙くらかされ、消化器内科内視鏡の間へと連行される。
検査とは名ばかりの本番、内視鏡を用いての手術である。
静脈からの麻酔薬注入に顔が冷たくなる。
実際には痛みこそないものの、恥辱と異物感と少しの腹痛で涙ぐむ事もしばしば。
施術中に医科教授が医学生に講義している如き発言を聞かされながら、目前には腸内生中継という地獄絵図を見させられるも気絶すらさせてもらえない。(涙)
切除された物体はあらゆる角度から写真に撮られ、「結構大きいねー」「ほんとだー」等と医師、看護師らの慰み物となっている。
250mm大という現物を見せられ、しばらくは「ほるもん」が喰えないと悟る。
明日の昼までは何も喰うなという。
17:00 点滴(維持液ソルデム3A輸液500ml)
21:00 消灯
・・・眠れる訳無ぇじゃん。
(續く)
投稿者 yoshimori : December 14, 2010 11:59 PM