December 26, 2010

(工事中)◆『十二月下席~坂下ノ御用屋敷』

<20110104現在、加筆・訂正・画像準備中>

本日ァ靖国神社も近い九段での落語会でござんす。
渋谷からですと半蔵門線ただ一本でゆけるてんで、油断しまくりで鮨屋での昼酒でさァね。

ゆるゆると移動しますな。

『年忘れ市馬落語集』
@九段下・九段会館大ホール

開演前、携帯電話の電源を「おふ」にするよう促す「あなうんす」がありまして、
「着メロが鳴ると歌ってしまう落語家がいますのでお気を付け下さい」
なんてぇ、洒落の利かない輩にゃァ鳴らせと云わんばかりの前振りかと思われかねませんやね。

<第一部「落語競演」>

柳亭市江◆寄合酒

「あたしはマイクテストです」

本編:
町内の若い衆が寄って集って干鱈、数の子、鰹節、味噌を角の乾物屋から奪って参ります。

柳亭市馬◆首提灯

「三三くんが『情熱大陸』に出演しまして」
「三十分番組に半年間の密着取材でしたよ」
「あたしもねぇ、唄う通行人役で出ようかと申し出たんですがねぇ」
「丁重にお断りされました」

柳亭三三◆親不孝

「市馬師匠を協会に引き止める策として、副会長のポストで釣ったンだそうで」
「・・・第二部での力を温存する為に台詞の少ない根多を選んだそうです」

本編:
大旦那が若旦那の供に化けて茶屋へと出向きますが、其処には手切れを渡して別れたかつての囲い者、欣也と出会います。

若旦那の発する芸者仕込みの間の悪い唄を聞いた大旦那、「歌なんか唄って何が愉しいんだ」と何かを揶揄したように斬り捨てます。

欣也と好い雰囲気になりつつある大旦那に声が掛かります。
「お供さーん、若旦那お帰りですよー」
「・・・あの親不孝者めが」

立川志らく◆死神

「市馬あにさんの副会長就任は八十人抜きだそうです」

「立川一門四天王と呼ばれておりまして」
「志の輔あにさん、談春あにさん、わたくし志らく、そして談笑です」
「志の輔あにさん、談春あにさんがA面、わたしと談笑がB面とも云われております」

本編:
例の死神退散呪文の文句がだいぶ個性的な感じになっております。
「アジャラカモクレン、金正日の後継者、こぶ平さんに似てますね」
「もうひとつ教ぇといてやろう。麻木久仁子、大桃美代子、どちらも了見が悪過ぎる」

お仲入りで御座ィます。

<第二部「昭和歌謡全集」>

演奏:クミ伊藤とニューサウンズオーケストラ
歌唱:柳亭市馬
ゲスト:立川談志
司会:加藤浩

灰田勝彦◆アルプスの牧場(昭和26年、作詞:佐伯孝夫)
「レイホー」
田端義夫◆海のジプシー
「オース!」
「バタヤン、たぶん何処かで生きています」
ディック・ミネ◆夜霧のブルース(昭和22年、作詞:島田磬也、作曲:大久保徳二郎)

歌唱:立川志らく
岡晴夫◆東京の空青い空(昭和24年、作詞:石本美由起、作曲:江口夜詩)

塩まさる◆九段の母(作詞:石松秋二、作曲:佐藤富房)
「上野の駅から九段まで」
伊藤久男◆建設の歌(熱砂の誓ひ)(昭和15年、作詞:西條八十、作曲:古賀政男)

司会の加藤浩氏、市馬師匠の手帳を拝見した際の内容を紹介します。
「今年いちばん嬉しかった事、日本歌手協会入会」
「今年いちばん悲しかった事、落語協会副会長就任」

愈愈お待ちかね、家元の登場となります。
舞台袖から現れた家元は勿論高座着ではなく、赤黒すとらいぷなねるしゃつ姿でした。
矢張り声が出ないンですが、それでも「二日前には『芝浜』を演った」と仰ってました。

立川談志◆立川談志コーナー(フリートークと小咄)

「無人島にモデルのクリスティーナ・ロゼと流される男」
「男はクリスティーナ・ロゼに頼みがあるという」
「何でも聴くわと答えてくれるクリスティーナ・ロゼの顔に髭を眉毛を書きてゆく男」
「『なァ聞いてくれよ、俺今クリスティーナ・ロゼを暮らしてるんだぜ』」
「これパトリック・ハーラン(パックン)から教わったんだ」
「毛唐から教えてもらうようじゃァ俺ももう駄目だな」

小咄は続きます。
「親友の酒」
「闘牛の戦利品」
「同じ日に仕入れたステーキ」

家元は袖へと下がりまして、市馬師匠、白のタキシード姿で再び登場です。

村田英雄◆王将(昭和36年、作詞:西條八十、作曲:船村徹)
「吹けば飛ぶよな将棋の駒に」
藤島恒夫◆月の法善寺横町(昭和35年、作詞:十二村哲、作曲:飯田景応)
「包丁一本さらしに巻いて」
新川二朗◆東京の灯よいつまでも(昭和39年、作詞:藤間哲郎、作曲:佐伯としお)
「雨の外苑 夜霧の日比谷」
三船浩◆男のブルース(昭和31年)
青木光一◆柿の木坂の家(昭和32年、作詞:石本美由紀、作曲:船村徹)

アンコール:
春日八郎◆赤いランプの終列車(昭和27年、作詞:大倉芳郎、作曲:江口夜詩)
松山恵子◆だから云ったじゃないの(作詞:松井由利夫、作曲:島田逸平)
「あんた泣いてんのネ」

浩「僕は市馬の葬儀委員長として絶対にこの曲を出棺時に流します」
市馬「噺家が死んだら普通はさ、出囃子とか流すんだよ」

最後に談志師匠も再登場しての歌謡すてーじならではの客席に向けてのご挨拶となりまして、お別れで御座ィます。

暮れの日曜なんてんで、開いてる店ぇ探しまして市ヶ谷まで移動します。
木造一軒家を改装したなんてぇ市ヶ谷にある店は日曜休業なんてんで、近所にある鮮魚専門店へと脚ィ運びまして、冷酒と供に貝類なんぞをいただきます。

(未完)


<備忘録>

昼餉:
鮨◇車海老、寒平目、寒鰤、鯣烏賊、螺貝、青柳子柱、〆鯖、鰯、帆立、鳥貝、小肌

冷酒◇村田(宮城・村田)、八海山(新潟・六日町)

夕餉:
食◇牡蠣鍋、活き鮑の踊り喰い
冷酒◇幻の瀧(富山・黒部)、鵜沼良(岐阜・美濃)

投稿者 yoshimori : December 26, 2010 11:59 PM
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