本日ァ西国分寺駅南口より徒歩一分の会場にて落語会でござんす。
『第41回 都民寄席~都民芸術フェスティバル2011』
@国分寺市泉町三丁目・国分寺市立いずみホール
林家はな平◆味噌豆
本編:
「貞吉、山田さんちへ使いに行って来なさい」
古今亭志ん公◆鮑熨斗
本編:
「ちょいとお前さん、山田のご隠居から五十銭借りておいで」
瀧川鯉昇◆二番煎じ
マクラ:
「皆さんご存じないかもしれませんが、私共の町内に山田さんという大変親切な方が居りまして」
・・・無闇に山田率の高い仲入り前で御座ィました。
本編:
登場人物の多さでは類を見ない大根多でござんす。
下記ニ資料ヲ用イヅ記憶ノ限リニテ列記ス。
<壱ノ組>
◇月番 ・・・ 文句が多い上に何もしないが、誰からも苦情を云われない、酒五合持参
◇三河屋 ・・・ 鳴子を持たされる、小唄端唄を稽古中、葱好きと自称しながら肉ばかり喰う
◇黒川の旦那 ・・・ 拍子木を持たされる、謡の師匠、娘からの瓢(ふくべ)の酒を持参、年長
◇宗助 ・・・ 提灯を持たされる、猪肉持参、肉を食べてない上に煮立った鍋の上に座らされる
◇達 ・・・ 金棒を持たされる、燗番しながら冷やで泥酔
続く弐ノ組はてぇと、前半部における「どうぞごゆっくり」の台詞のみで人物描写はござんせん。
サゲの為だけに登場する見廻りの御役人は、煎じ薬と口直しを独りで飲み喰いしまして嫌がられまさァね。
お仲入りで御座ィます。
矢野誠一◆解説
・・・残念ながら前回と寸分違わず同じ内容でしたぃ。
三増紋之助◆江戸曲独楽
大独楽から始まりまして、扇子を用いた『末廣の曲』、木の輪抜け、続けて独楽の解説が入ります。
用意した刀ァぎらりと抜きましたら、客席から軽く悲鳴が上がりまして、紋之助師匠からは「僕の方がびっくりしましたよ!」との談。
こういう刀ァ持ち歩いているもんですから、APEC開催当時の空港では当然の様に咎められまして、身の潔白を明かす為に空港警察官二名の前で刃の上に独楽を乗せる藝を披露したてんですから、藝人さんてぇのは大変なご職業だなァと思いましたなァ。
〆は客席に降りまして、棒の突端に大独楽を乗っけての「風車」でした。
林家正蔵◆蜆売り
前回見た形(なり)は丸坊主で少し肥えた感じが口入屋の親方然と見えまして、此の冬の人情噺に合ってたんですがねぇ、今回痩せてしまっている上に髪が伸びており実年齢よりも若く見えてしまいまして、勝手ながら少し惜しい氣もしました。
サゲ:
「助けた甲斐も無ぇもんだな」
「貝も無ぇ? だから蜆売って歩いてんだ」
追い出しが鳴りましてお開きで御座ィます。
中央線に乗っかりますと、隣駅にあるなんてぇ「くらふとびあ」な店を目指します。
目当ての店に入るてぇと大変に混み合っておりまして、暫くは立ち飲みに甘んじておりましたら、やがて席へと案内されたんですがねぇ、卓と椅子が合ってねぇのか座りが悪ぅござんした。
それでも渇望した「くらふとびあ」を幾杯か重ねまして国分寺の宵は更けゆくので御座ィます。
(了)
投稿者 yoshimori : February 24, 2011 11:59 PM