ぜんこくのあまいものがだいきらいなみなさん、こんにちは。
きょうは「むすりむぶんかけん」では「しけい」もありうるぶっそうなぎょうじのひです。
このいべんと、しょくばでは「かんきょうがたせくはら」とにんていされており、くうきのよめないじょしの「ぎり」いがいにぶっぴんのうけわたしのけはいすらありません。
このひ、そとでのらんちをおえてじせきにもどってきますと、なにやらちいさなふくろにつめられたちゃいろいぶったいがですくのうえにおかれているのにきづきます。
なんだろうとおもい、てにとってみます。
「こくとう、です」
なにをぅ?
となりのせきにすわる「わかいおとこ」がいいました。
おとこは「こくとう」からつくられた「あめ」とわかりきったせつめいをくりかえします。
「くろいんですよ」
これはなんなんだ。
「ですから、あめです」
どういうことなんだ。
「さしあげます」
どういうつもりなんだ。
「いや、べつに。とくにいみはありません」
せくはらか?
「えーと、いみがわかりませんが」
ぱわはらか?
「いや、ぼくのほうがこうはいですから」
わかぞうはなみだめになっています。
そのときはじめてひとのこういをふみにじるしつもんをかさねていることにきづきました。
・・・わるかった、ゆるしてくれ。
「いや、え? なんですか」
おわびにこれをやろう。
「あ、ありがとうございます」
ぼくは「ばなな」のはいった「ちーずけーき」をわかいおとこのてのひらにのせると、なみだをみせないようにそっとそのばをはなれるのでした。
さようなら、あまいものをのぞんだひとびと。
ぼくはこくとうあめをくちにほうりこむと、ゆきのふるざっとうのなかをかさもささずにかけぬけるのでした。
(おわり)
投稿者 yoshimori : February 14, 2011 11:59 PM