まァ雪である。
久方振りに寄り道せずに帰宅する。
日高昆布を沈めただけの鐵鍋に絹豆冨を放り込み、香川産の酒を口に鍋に入れたりしている。
豆冨半丁を終え、具は白菜、長葱と増えてゆく。
肉ッ気が無いと気付いたのは此の時である。
であるが、特に求めてもいないので菜を煮續ける。
室内では亡くなった二代目桂小南師匠の音源が静かに流れている。
此の師匠、京都出身で東京に居ながらにして上方藝風の噺家である。
如何云う訳だか弟子全員が江戸落語家として高座に上がっているという。
菜を終えた後に饂飩を茹で始める。
もう酒精は口にしていない。
薬味は刻み葱とリアル天かすである。
冷蔵庫内にてカカオ原料の菓子を発見する。
挽き売りしていたマンダリンG1SPを珈琲メヱカアに投入。
甘いのんと苦いのを交互に。
濃い目のカフェイン摂取にも関わらず、急激な睡魔に襲われる。
座っても居られない程である。
気絶する間際、帰宅後に経口摂取した品品を思い出す。
・・・昆布か?(気絶)
(了)
投稿者 yoshimori : March 7, 2011 11:59 PM