此の日、夕刻より甲州街道を北側に越えての来店にて一軒目。
総勢六名を皮切りに夜も更けゆきて三三五五と雲散霧消し、此処では三名に。
二軒目、吹き抜け部分の壁側に天井まで酒瓶が並ぶという大変冒険心溢るる内装。
開始早早より次の河岸に向かう方向で飲んだくれている。
三軒目、L字カウンタアにて三名に一名が加わり四名となる。
葡萄酒的な銘柄をグラスに注(つ)いだり口に注(そそ)いだり濯(ゆす)いだりしていたが、銘柄も色も失念。
先の三名からの一名、また一名と脱落、逃亡してゆく。
四軒目、スピヰカアの一ツ一ツより各各の楽器音が聞こえる(気がする)。
Jazzyな音源ながらも造詣は皆無なので語るべき薀蓄も無し。
南阿弗利加産の何とかを要求すると、店主は凡そ五分間程ワインセラアと格闘していたようだが、壜と瓶の擦れ合う音ばかりで目前には現れない。
代打で登場した白い銘柄は以下の通り。
"Stone Cellars Chardonnay" by Beringer
朝靄の中を全盛の睡魔をVIP待遇で迎え、猫科動物の如き伸びをしながらつらつらと帰るのだ。
(了)
投稿者 yoshimori : April 2, 2011 11:59 PM