例の東北の一件、同時刻に何処で何をしていたかという話題になる事もある。
「俺? 新宿に居たよ」
仕事してた?
「いやー、仕事してるというより仕事されてたかな」
いや、意味分かんないし。
「・・・歌舞伎町だったかなァ」
何をぅ? 接客されてたの? 平日に? 昼間ッから? 強ぇなァ。
「まァ落ち着けって」
それはー、支払いとかどうなっちゃうのよ。あー、前金か。
「ちゃんと払いましたよ」
それは自慢にならんな。
・・・後で知るのだが、上記の「報道機関における『飲食店』と表現される店」での被災は全て嘘だった。
虚偽よりも当会話に続く、津波を指して「ビッグ・ウェンズデー」と呼称する言語感覚は何よりも壮絶だと感じた。
(了)
投稿者 yoshimori : May 24, 2011 11:59 PM