約束の地、新橋に来ている。
小粋がって「志ん橋」と書いてみると落研学生の高座名のようでもある。
鮮魚と地酒の店の暖簾を潜る。
・・・昼間ッからガード下で飲っている赤ら顔の親父と脂ぎった四十代中年男性と二十代後半女子と三十代前半女子を喧騒とアルコヲルと磯の香りを加えて捏ねて叩いて延ばして掻き雑ぜた感が否めない店である。
まずは一盞と冷酒を頼む。
突き出しは、岩海苔成分がふんだんに配合された出汁味の豆冨状の物体である。
其のほろほろ加減に対して箸ではなく何故か爪楊枝で立ち向かっている。
・・・小鉢より減りゆく様が惜しいのか・・・。
以下は覚え書きとする。
◇上喜元(山形・酒田)
◇村祐(新潟・舟戸)
◇白瀑(秋田・八峰町)
(画像準備中)
◆刺身六点盛
(左より内に巻く渦巻き時計回りに子持昆布、帆立、生牡蠣、眞鰺姿造り、海松貝、〆鯖、干瓢巻、伊佐木、鰹、勘八、鮪、蛸)
って六点どころか倍の物量である。
完食を果たせずに口惜しい思いもする。
程好く飲んだくれて次の河岸へと移動。
泣く泣く我が子を置き去りにする母親の心持ちで帰るとしよう。
(未完)
投稿者 yoshimori : June 1, 2011 11:59 PM