えェ、本日ァ図書館での落語会でござんす。
前日からの痛飲が祟りまくりなまま、昼過ぎに山手線に乗りまして、何故か外回りで自宅を目指している事に気付きます。
逆逆、逆だよとの脳内交信が何度かありまして、それでも外回りを降りたりは致しやせん。
無い智慧を搾った挙句、目黒より三田線に乗り換えまして、目指すは文京区で御座ィます。
『第一回 千石図書館寄席 圓楽一門真打競演「圓福・大楽二人会」』
@千石一丁目・文京区立千石図書館二階アカデミー学習室
午後二時の開演に何とか間に合いまして、「寝ない事」だけが仕事と請け負っての着座と相成ります。
三遊亭大楽◆ちりとてちん
「三遊亭圓楽の二十六番弟子です」
「・・・今の腹黒圓楽(前名:楽太郎)じゃァございません、先代の圓楽です」
まくらが終わる頃に、まいくが音を拾わなくなりますが、ただっ広い会場でもないので特に必要ともしないんですがね、演者が高座でお喋りしているにも関わらず、係り者らしき初老の男性がまいくろふぉんの様子を見に高座まで参ります。
この手の会は主催者側が初と云う事もあり、微妙な緊張感もあって客側としましては如何にもはらはらしちまいますなァ。
三遊亭圓福◆平林(ひらばやし)
本編:
「タイラバヤシかヒラリンか、イチハチジュウノモックモク、ヒトツトヤッツデトッキッキ」
仲入りで御座ィます。
三遊亭大楽◆半分垢~大安売り
「被災地慰問で現地に伺いました」
「避難されてる方は体育館にいらっしゃる訳でして」
「体育館にあるステージに上がりまして一席演るんですが」
「お互いのプライバシーを守る為に、こう段ボールで囲いがしてあるんですよ」
「まァですから、人の顔なんて見えません」
「それでも我々はお仕事ですから、段ボールに向かって噺をするんですね」
「たまァに段ボールの壁から顔がひょいと出まして、『あ、知らない顔だ』なんてんでまた引っ込むんですよ」
「で、また段ボールに向かって噺を続けるんです」
三遊亭圓福◆お菊の皿
本編:
お菊、全国つあーふぁいなるの東京どーむ公演にて体調不良と相成ります。
追い出しも無く、図書館員の閉会宣言がありましてお開きで御座ィます。
一睡もしてない針の振り切れたてんしょんのまま、新宿区へと移動しまして蕎麦屋でぐだぐだと飲んだくれまさァね。
どなた様も壊れゆく様をごゆるりとお愉しみくださいませ。どっとはらい
(了)
投稿者 yoshimori : July 30, 2011 11:59 PM