<未練> 先に決別した娘に会う。 数箇月振りとはいえ、懐かしいきぶんである。 今の娘に比べると、外出の際に所持している品々が洗練されている。 自己の能力を充分にわきまえ、合理性に特化しており、無駄がないのだ。 それでも所有する資産が過剰な為、やはり物理的な身動きに支障がある。 ・・・こっそり会っていた事実は、今の娘には伏せておこうと思う。
(續く)