September 16, 2011
『西施捧心』
何かしらの気だるさを覚え、こっそり検温してみると微熱の表示。
病み上がりの階段を順調に駆け上っていた筈が、中腹にて段差に足を捕られて背中から仰向けに転がり落ちてゆく様である。
有無も云わさずに早退させられる。
微々たる熱と書いての微熱ではあるが、「微妙な熱」として考えると未だ完治に向かわない妙齢の身体具合やそれを眺める周囲からの扱いまでもが微妙になってゆくのである。
(了)
投稿者 yoshimori : September 16, 2011 11:59 PM