本日ァ豊島区にて二ツ目あにさんらの早朝寄席でござんす。
早朝と申しましても午前十時からの開演てんですがね、九時半よりも前から人が並んでますな。
おっとりがたな、追っ付けあたしも列に加わりましょう。
『第89回 旗日限定!福袋演芸場』
@西池袋一丁目・池袋演芸場
テケツ(ちけっと売場)には番組に名が載らない菊六あにさんが手伝っております。
本日の番組、構成は志ん公あにさんぷろでゅーすなんてんで、開口一番は当の本人が軽く前座噺で一席を伺います。
古今亭志ん公◆平林
本編:
「あッ、今二人連れに抜かれたぞ、(春風亭)一之輔に(古今亭)菊六だ! 畜生、あいつらー」
※上記二名、来年真打昇進
柳亭市楽◆看板のピン
サゲ:
「(壷皿の)中もピン(一)だ!」
柳家喬の字◆重い男
本編:
飯田明美「理想の体型は身長180cm、体重75kg」
前川学「骨だけで75kg」
喬の字あにさん、高座返しと「めくり」を忘れて袖に下がります。
柳亭こみち◆鷺とり
「午前中は危険なんですね、よく云い間違いをします」
「この間は挨拶で『おろしくよ願い致します』と云いました」
「後は高座の最後に踊りをと思いまして、下座さんから『奴さんですか、かっぽれですか』と聴かれまして咄嗟に出たのが、『かっぽさん』でした」
「何なんだそれは、と」
「えー、本日の私の着物について少々ご説明を」
「どんな美しい方が着ても、どんな美しくない方が着ても、お年を召した方が着ても、お若い方が着ても、誰が見ても仲居に見えるんですね」
「(三遊亭)粋花ちゃんからも『ねえさん、今日の仲居っぽくないすか?』って云われました』
こみちねえさん、高座返しと「めくり」を忘れて袖に下がろうとして気付き、戻って仕事を続けます。
入船亭遊一◆目黒のさんま
「喬の字くんもこみちさんも完全に『二ツ目』病ですね」
「やはり前座の頃は座蒲団返すのが身に沁み付いてますから忘れませんが」
「二ツ目に昇進った時からそれは前座の仕事になりますから」
「こういう二ツ目勉強会には前座は居りませんで、つい忘れがちになります」
本編:
「殿は空腹である。何か持参した者はおらぬか。田中、三木、福田、大平、鈴木、中曽根、竹下、おお、そこに居るのは福田の息子ではないか、お前はどうじゃ、無いか、麻生、鳩山、菅、ああ菅、お前はいい。おお、そこに居るのは新入りの野田じゃな、お前ははどうじゃ」
「弁当はございませんが、泥鰌でしたらここに」
胃腸を患った病み上がり中というのに、揚げ物でのペイイチを目指しまして駄目な大人見本市的に昼から飲んだくれる店ェ捜しましょうかねぇ。
(了)
投稿者 yoshimori : October 10, 2011 11:59 PM