March 07, 2012

『デイリー産土(うぶすな)』

<覚ヱ書キ>

朝:金平天蕎麦
昼:"(SHOP'S NAME) BURGER", "FRIED POTATO", "COFFEE"
夕:皿饂飩、麦酒
夜:"The Famous Grouse"
深:"Ron Zacapa Centenario"、トリッパのトマト煮込み、ローズマリー・オリーヴ

◇通勤路を歩いていると、頭上より壁を通してくぐもった音で「二人はまるで捨て猫みたい~」と尾崎豊の曲を唄う年配の男らしき声だけが聞こえる。
◇現在時刻は9時を少し過ぎたばかりだ。
◇この辺にスナックなんてあったかしらと思って、はたと気付く。
◇嗚呼、ここは円山町だった。

◇夕餉の店、共に円卓を囲んではいるが互いに知らない同士、隣席には妙齢を既に通り越した女ふたりが座っている。
◇「わたし、最近まで仕事でミュージカルやってたんだけど」
◇「あなたのお仕事って、お芝居の舞台だけじゃないんだ」
◇「まァミュージカルも芝居だし舞台だし」
◇「メジャーな人は出てる?」
◇「うーん、ある意味メジャーなんじゃないかな」
◇「それは、一部に熱狂的なとかそんな感じ?」
◇「そうそう、わたしがプロデュースしたわけじゃないし、いろいろ云うのもあれなんだけど、××××が××××で、もうまったく理解できないし、何て云うの、アキバ系? うわーって感じで、そんな××××で、ほんとに信じらんない! あいつら、ほんとに××××で、××××で」
◇ねえさん、お願いだから公共の場で実名あげて大声でディスらないでー。

◇不意に Tom Jones feat Nina from Cardigans "Burning Down The House" が聴きたくなる。

(了)

投稿者 yoshimori : March 7, 2012 11:59 PM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?