本日ァ新宿六丁目での落語会でござんす。
『第十五回亭砥寄席 「亭砥寄席×オフィスぼんが ”落語の達人”(瀧口雅仁著)出版記念口演」』
@新宿六丁目・新宿文化センター小ホール
瀧口・市馬・平治・権太楼◆鼎談
瀧口氏司会による自著本の紹介から始まりまして、当本にりんくしたいんたびゅー内容が、本日の演者とのくろすとーくで御座ィます。
権太楼師匠が最初の師匠であります柳家つばめ師匠との思い出を語らっておりますと、遅れて到着し舞台の袖に待機しておりました市馬師匠の姿を認めて、
「それでは唄っていただきましょう、『達者でな』」
なんてぇ自らまいくろふぉんを手渡しますと、普通に唄い出す市馬師匠に会場より惜しみのない拍手と手拍子が送られます。
柳亭市也◆一目上がり
サゲ:
「芭蕉の句だ」
古今亭駒次◆戦国鉄道絵巻
本編:
擬人化した東急各線の面々が様々な艱難辛苦を乗り越え、海外からの助っ人に窮地を救われます。
柳亭市馬◆花見の仇討ち
本編:
市馬師匠、何故か「桜」を「松」と云いたがりまして、二度目に「松」と云ってしまった後には、
「あたしはこう、松がどうしても好きでねぇ、着物の柄に裾まで松の木がばーっと鏤(ちりば)めてあるのが堪らないんですなァ」
と小粋に居直りました。
お仲入りで御座ィます。
桂平治◆平林
本編:
旦那の用を言い付かった小僧定吉、最近聞かなくなった「圓生襲名問題」について町を往く三遊亭円丈師匠に問い質します。
柳家権太楼◆一人酒盛り
本編:
権太楼師匠、「鼠入らず」を「猫いらず」と呼んでおりました。
お気持ちはよく分かるんですがねぇ、たった一言で世界が変わるてぇ難しいご商売ですから、何かひとつでも気になっちゃいますてぇと止め処ないんですなァ。
追い出しとなりまして、お開きでござんす。
縄でも手繰ろうなんてんで、新宿二丁目を目指しましょうかねぇ。
(了)
<覚ヱ書キ>
酒◇菊水 純米(新発田)、小野乃里(佐渡)、緑川(魚沼)
肴◇山菜の天麩羅、炙り〆鯖、栃尾揚げ