本日ァ千駄木での落語いべんとと三ノ輪での講談の会でござんす。
『落語協会 圓朝まつり 2012』
@谷中五丁目・初音の森
葉書応募での『全生庵落語会』は残念ながら抽選から洩れまして、会場であります全生庵・坐禅堂には用事がござんせん。
今回は三遊亭圓朝師匠が眠る全生庵の裏手にあります防災広場にて開催されるてんで、境内は閑散としとりまさァね。
墓所に建て回されました塀の向こうから祭囃子と歌声が聞こえて参りまして、会場に移動しますな。
灼熱の陽射しの中、熱唱されております柳亭市馬師匠の「歌謡ショー」をしばし拝聴しましてから、別件に移りますな。
千代田線、日比谷線と乗り継ぎまして、三ノ輪で下車でござんす。
『辻講釈を楽しむ会』
@千束三丁目・法華宗鷲在山長國寺
当寺、「浅草田圃・酉の寺」と呼ばれる古刹で御座ィます。
隣接します鷲神社も「酉の市発祥の社」と名乗っております。
講談師の方々が「琴梅」や「琴櫻」と染め抜かれた揃いの浴衣着用での出演でして、しかも「めくり」も「番組表」さえもなく、誰が誰だか分かりません。
よって、前講の方と次の方の名は不明とさせていただきます。
(演者不明)◆佐野山
本編:
落語にはないサゲとしまして、「その後病死する谷風梶之助が佐野山に看取られる」というえぴそーどが付いております。
「谷風の情け相撲の一席でございます」
(演者不明)◆仁侠署長 野手一郎
実在した熱血警察署長さんのお話です。
お仲入りで御座ィます。
宝井琴梅◆男の花道
琴梅先生、「ホノルルマラソン」に15回も出場したという豪の方です。
「先日、あたしの贔屓筋に舞台に誘われまして」
「今日これから演ります『男の花道』なんですけどね」
「中村福助丞が加賀屋歌右衛門役、中村梅雀丞が蘭学医・土生玄碩(はぶげんせき)役でした」
「演出がですね、津川雅彦(「マキノ雅彦」名義)さんなんですよ」
「津川さんの叔父のマキノ雅弘さんが映画版の監督でして」 ※1941年当時は「正博」名義
「津川さんがどうしてもって事での舞台化だったようですね」
「この公演は五千円でも安いと思いましたね、十万円出してもでもいいと」
「・・・まァ旦那衆が出してくれたんで、自分は一円も払ってないですけどねー」
炎天下で不慣れな土地を徘徊するのは得策ではないと考え、日比谷線で上野へと移動しまして、水晶板を焜炉にかけて焼き物を焼く店で若いあじょっしに三層肉なんぞ焼かすんですがねぇ、それはまた別の話で御座ィます。
(了)
投稿者 yoshimori : August 5, 2012 11:59 PM