◇「駅缶」というどの辞書にも載っていない造語がある。
◇ややもすれば「駅で缶詰を開ける」という路上ライフなイメージを持ってしまうのは致し方ないとしても、やはりその近いニュアンスを含むのは否めない。
◇ざっくり云えば、「店飲みする金銭的余裕がないので小売りされている酒類を財布が許す限界まで飲む」という行為に他ならない。
◇これは飲んだくれ界のエクストリームと云っても過言ではない。
◇純粋な魂に導かれ、駅前で缶を傾ける崇高な意思。
◇酔って、いや、依って雑念だらけの我々はこの高みに近付けなければならないのである!
(了)