May 27, 2013

◆『ほだから萌芽』

本日は久方振りの落語会でござんす。
日比谷にて日比谷線に乗り換えまして、やって来ました中目黒。

『中目黒寄席 第111回公演』
@上目黒二丁目・中目黒GTプラザホール

古今亭志ん吉◆権助芝居

「新しい歌舞伎座ができましたね」
「杮落としには錚錚たる面面ですよ」
「市川海老蔵さん、末は團十郎を襲名されるんでしょう」
「若い役者さんがもう二十年もしたら、名優と呼ばれているかもしれません」
「盛り上げていかないといけませんね」
「あの顛末を芝居にしたらいいと思うですがね、六本木事件」
「(伊藤)リオン役はやはり本人に登場願うしかないでしょう」
「現代風があれだったら、助六でもいいんですよ」
「『この灰皿のてきーらが、あ、飲めねぇーかー』」

本編は古今亭の型でしたなァ。(雲助・菊之丞)

入船亭扇遊◆夢の酒

「何年か前に盲目のピアニスト、辻井伸行さんが国際ピアノコンクールで日本人初の優勝をしましてね」
「私はそれを新聞で知ったんですが、新聞記者がご本人にインタビューしてるんです」
「『今、目が見えたとしたら何が見たいですか』って」
「これは失礼な質問だなと思っていましたら、さすが辻井さんは人間ができてますね」
「『親の顔が見たい』」
「これ別に新聞記者に向けて放った皮肉じゃないんですよ」

本編は弟弟子にあたる扇辰師匠と同じ型でした。
ひいては扇橋師匠の系譜でしょうな。

お仲入りで御座ィます。

古今亭志ん吉◆片棒

サゲ:
「人足なんてとんでもない、あたしが後棒を担ぐ」

入船亭扇遊◆ねずみ

サゲ:
「え? あれ虎ですか、猫かと思った」

びる風に巻かれながら地上に上がりまして、目黒区にいながらあえて新宿区を目指しますかねぇ。

(了)

投稿者 yoshimori : May 27, 2013 11:59 PM
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