◇本日は落語エピソードのルートを寄り道しながらぐだぐだと歩く会の第二回め。
◇12時に馬喰横山駅に集合。
◇構内にある立ち喰いそば屋にて軽く塩分と炭水化物を摂取して炎天下へと出る。
◇カメラは既に回り出している。
◇其ノ壱:「明烏(あけがらす)」
◇当演目は新内節における「明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)」をベースにしているのだが、当然落語的に若旦那時次郎の吉原における「筆おろし」エピソードに特化される。
◇時次郎は日本橋田所町に店を構える日向半兵衛の倅ということで、始点を現在の日本橋堀留町三丁目と設定し、今もなお田所の名を残す「三光稲荷神社」を目指す。
◇稲荷神社特有の赤鳥居をくぐると確かにそこには「田所大明神」の文字が。
◇敷地内に七夕用の竹がある。
◇短冊と油性ペンも置いてあったので、撮影の無事を祈願しておく。
◇現在時刻は12時半、苦界吉原までの苦行が始まる。
◇そのまままっつぐと吉原を目指してもつまらないので、少し西へと進路を変えて歩く。
◇紆余曲折の果てにたどったルートは以下の通り。
◇日本橋小伝馬町 ⇒岩本町 ⇒大和橋 ⇒神田佐久間河岸 ⇒神田佐久間町 ⇒神田和泉町 ⇒台東 ⇒東上野 ⇒元浅草 ⇒松が谷
◇15時15分、入谷。
◇15時44分、千束四丁目。
◇約束の地、「よし原大門」近くの「見返り柳」へとたどり着く。
◇其ノ弐:「付き馬」
◇「なか(吉原)」まで集金に来たという男、「田楽の串で小判の封を切り」なんてぇ気障っぽい川柳を並べ立てて若い衆を諭し、「付き馬(家まで取り立てに来る後払い」を約させ、一晩遊ンだ翌朝、なかにある叔母の店で立て替えて貰う筈が、大門さえも出て田原町で早桶屋を営むという叔父の下まで連れ回す。
◇浅草寺まで戻って参詣を済ませ、雷門から田原町を目指す。
◇噺の中で男が若い衆を湯屋に誘うシーンがあり、それに倣って「蛇骨湯」なる銭湯に立ち寄る。
◇このタイミングで雷鳴とともに夕立が降り出し、撮影を中断。
◇浴場には「絵人間」の方が何人かいらっしゃって、地域密着型の様式と心得る。
◇湯から上がってもまだ降っている様子だが、「つなぎ」でペイイチ引っ掛けようと湯屋を出る。
◇浅草一丁目、鰻と釜飯の店へ。
◇軽くつなぐだけなので、ここは軽めに。
◇糠漬け
◇うざく
◇川海老の唐揚げ
◇19時11分、退店。
◇少し寄り道して、戦中に廓噺を葬ったという「はなし塚」がある本法寺を目指す。
◇17時を回っていた為、閉門しているが、ここを終焉の地として今回の撮影はクランクアップとしよう。
◇西浅草二丁目、一軒家粉物専門店にて打ち上げ。
◇当店、空調は人力団扇と各テーブルに設置された扇風機のみ。
◇席位置によっては鉄板からの熱風を浴びるだけの拷問となる。
◇それでも炭水化物を求めて席に着く。
◇以下は喰い散らかした品々。
◇お好み焼き(キャベツ、紅生姜、揚げ玉、玉葱、合挽挽肉、卵)
◇五目焼きそば ⇒豚肉以外の五目要素が思い出せない
◇本日はお疲れ様でした。
◇家に帰るまでが遠足ですが、明日以降、身に降りかかる災厄(筋肉痛、腰痛)はさて置いて、次回、品川での撮影でお会いしましょう。
(了)
<覚ヱ書キ>
◇新御徒町付近だったか、詳細なエリアは失念したが、車道沿いにてドラマか何かの撮影を行っており、交通規制されている。
◇こちら側にもカメラがあるので、警戒したスタッフに「撮らないでください」と小声で警告を受ける。
◇撮影者と共に意にも介さず通り過ぎる。
◇あちら側のキャスト陣は不明だが、立ち塞がるスタッフの掌だけが映り込んでいるつまらない絵が撮れていることだろう。