『第三回 立川こはる 蕎麦屋でこはるを聴く会』
@千代田区神田神保町二丁目
…如何途惑いをしたものか、あたしゃァ何か思い違いをしておりまして、師匠談春の弟子に「小春」あにさんてぇのがいて、その方が廃業して今の「こはる」ねえさんが入門ってきたと信じておりました。
テレビ番組で拝見したイメージから色白眼鏡で短髪な男が初代こはるあにさんと思いましたら、このねえさんが当の本人で、廃業どころかたったひとりの一番弟子でした。
誠に失礼な話でして相済みません。
立川こはる◆目黒のさんま
小咄「桜鯛」から始まりますなんてぇ王道な導入部。
女噺家ながら「男」役に違和感が少ないのは、やはり女子女子していない外見ですかねぇ。
立川こはる◆品川心中(上)
とかく長屋の嬶ァっぽくなりがちなお染に板頭の矜持なんてぇあるかわからねぇですが、生とお足に執着がありありで強かなのは間違ぇねぇでしょう。
立川こはる◆湯屋番
銭湯での高座に絡めまして、艶笑小咄「抜き身」「茶道具」が挟まります。(便宜上、勝手な演目名で表記してます)
丁度お時間となりましてお開きで御座ンす。
こはるねえさんとの懇親会は又別の機会にとしまして、暮れゆく古書店街をそぞろ歩いて次にゆきましょうかねぇ。
(了)
<覚ヱ書キ>
・「田酒」(青森・油川)※
・「八海山」(新潟・魚沼)※
・「磯自慢」(静岡・焼津)※
・「飛露喜」(福島・会津)
・「麓井」(山形・酒田)