『第78回 ひまわり寄席』
@港南区民文化センター
入船亭ゆう京改メ遊京◆初天神
「二ツ目になりました」(客席より拍手)
「扇遊の弟子で京大出身ということで遊京です」(ここで客席より「おー」という感嘆)
立川志遊◆試し酒
「師匠の談志が云ってました、『酒は人間の本性を知る手段だ』と」
瀧川鯉昇◆犬の目
「…人は三十分以上笑い続けると狂い死ぬそうでして」
「後の一之輔さん、談笑さん辺りは危ないんですよ」
「ですから私はそうならないように気をつけながら演ります」
仲入りで御座ィます。
入場券に振ってある通し番号がくじ引きの対象となっており、かなりの人数に和菓子が贈呈されるんですがねぇ、二番ずれで当たりませんでしたな。
春風亭一之輔◆唖しの釣り
合間合間に物語と現実世界にリンクを張ってきます。
「外でガキどもがダンス踊ってましたね…目障りなんだよ!」 ⇒近所の児童らが空きスペースで練習をしていた
「わーって驚くこと云えばいいんだよ、例えば『25分まくら演って残りの5分で犬の目!』とか」 ⇒前出の鯉昇が演った噺を受けて
立川談笑◆火焔太鼓
「京急線いいですね、京急好きなんですよ」
「用もなく京急に乗ったりしますね」
「ラジオ番組で松任谷正隆さん、上品を絵に描いたようなあの人に『下町言葉ってあるんですよね』と聞かれたことがありました」
「説明したんですよ、頭に『お前』、最後に『馬鹿』が付くんですよって」
「『お前、そのジャケット洒落てんじゃん、ばーか!』」
「…松任谷さんドン引きでしたね…初めから聞かなきゃいいのに」
<本編>
細かい根多が多分に挟まります。
「お前さん、仕事に行っとくれよぅ」
「…って『芝浜』じゃねぇんだ」
「俺が道具買って損したのは『兼好日記』だけだ」
「…それ吉田兼好じゃなくて三遊亭兼好さんだよ」
「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経…ってこれ『堀之内』だ」
「松の木の下に先客がいるぞ、…うわ、『初音の鼓』だ」 ⇒源九郎狐の両親の皮が張られており、源九郎判官義経が静御前に与えたとされる逸品
(了)
投稿者 yoshimori : December 12, 2015 11:59 PM